マシンの選び方
エスプレッソを淹れるためには、コーヒー豆を挽く「グラインダー」と、挽き豆からエスプレッソを抽出する「エスプレッソマシン」が必要です。
このページでは、マシンを選ぶ時のポイントと、それぞれのマシンの特徴をまとめています。マシンを選ぶ時の参考にしてみてください。
ご購入前のチェックポイント
マシン選びの前に押さえておきたいポイントは4つ!
まずは、使用目的と設置環境を確認しましょう。
使用目的について
家庭用 or 業務用
当店で取り扱うマシンはそれぞれ業務用と家庭用に分類しております。
※商品ページに業務用/家庭用の記載があるので必ずご確認ください。
- 業務用
- ハイスペック、ハイパワーのマシンです。
お店の規模(1日の提供杯数を参考にします)や、理想の味を求める為の機能、お店のコンセプトに合ったデザインなどで選択肢は多種多様です。
また、メンテナンスや修理が必要になった場合、代替え機をご使用いただけますので、トラブルが生じた際も安心です。
- 家庭用
- 比較的お買い求め易い小型のマシンです。
家庭用の分類にしておりますが、限りなくプロ仕様に近いマシンもございます。
機能面はもちろん、スペースや見た目のかわいさで選んでいただくのも、毎日のコーヒータイムが楽しくなるのでオススメです。
注意:家庭用マシンは、修理時に代替え機の対応をしておりません。また、業務用としてお使いの場合は1年間の無償保証の対象外となります。
設置環境について
100V or 200V
マシンにはそれぞれ対応の電圧が設定されており、どちらも日本規格となっております。
まずは、設置環境の電圧をご確認ください。
配線環境の確認
マシンをご使用いただく際は、たこ足配線は厳禁です。
基本的には1台ずつ専用の100V 20Aの単独回線を用意してご利用ください。
※15Aの場合は、ご契約電力会社の契約内容をご確認ください。
水タンク式 or 水道直結式
エスプレッソマシンは、設置工事の必要のない「水タンク式」のものと、水道管より直接引き込む「水道直結式」(水道工事が必要)がございます。
水タンク式は設置も簡単で、場所も容易に移動できるため、ご自宅や店舗内での移動や、移動販売などでもご使用いただけます。
エスプレッソマシンを選ぶ
セミオートマシン
当店取り扱いマシンの多くはこのセミオートマシンです。
コーヒー豆を挽くところから、タンピング、抽出に至るまでをマニュアルで行います。
コーヒー豆の種類や状態、その日の環境によって微調整することが可能です。
淹れ手によりクオリティの差が出るため、十分なトレーニングが必要ですが、その一つ一つの動作を突き詰めていくことがセミオートマシンの面白さでもあります。
味へのこだわりを深く追求できるため、お店の特色も出しやすく、店頭でバリスタが1杯ずつ丁寧に淹れる所作は、おもてなしの価値にもなります。
また、ご自宅でお店のような本格的なエスプレッソを淹れることを楽しみたい方にも人気のタイプです。
操作タイプで選ぶ
- マニュアルタイプ
-
抽出量のコントロールをマニュアル操作で行います。
抽出圧の調整はできません。
抽出状態を見ながら調整が可能ですが、抽出中は目が離せません。
主な対象機種:DREAM ZERO / DREAM ONE / DOMOBAR Jr.HX / NEW DOMOBAR Jr.Analog
- プログラムタイプ
-
流量計測器(フローメーター)による抽出量の設定や、抽出圧の変更が可能です。
事前にレシピをプログラムすることで、ボタン一つでだれでも安定した抽出ができます。
※粉量やメッシュにより、カップクオリティは変化します。
主な対象機種: DOMOBAR SUPER DOUBLE / NEW DOMOBAR SUPER ELECTRONIC
ボイラータイプで選ぶ
セミオートマシンを選ぶ上で重要なポイントとなるボイラーシステム。
- シングルボイラー
-
コーヒーボイラー(抽出用のお湯)と、スチームボイラー(スチーム用の蒸気)を一つのボイラーでまかないます。
消費電力を抑えられるのが利点ですが、抽出温度、パワーが不安定になる為、マルチボイラーに比べると連続抽出には不向きです。
主な対象機種:DREAM ZERO / DREAM ONE / DOMOBAR Jr.HX / NEW DOMOBAR Jr.Analog
- マルチボイラー(ダブルボイラー)
-
コーヒーボイラーとスチームボイラーが分かれている為、抽出温度、パワーが安定しています。
抽出温度の設定管理も可能で、連続抽出でも安定したカップクオリティを維持できます。
主な対象機種: DOMOBAR SUPER DOUBLE / NEW DOMOBAR SUPER ELECTRONIC
全自動マシン
ボタン一つでグラインドから抽出まで行うマシン。
誰でも手軽に抽出できることから、ドリンクバースタイルでの提供も可能です。
数種類のドリンクレシピの登録が可能で、カプチーノなどのミルクフォームが可能なマシンや、フィルタードリップに特化したマシンなど様々なタイプがございます。
クリーニングも非常に簡単で、人件費の削減にもつながります。
※弊社で取り扱いのある全自動マシンは、業務用中~大型マシンです。
主な対象機種: Black&White 4 Compact
エスプレッソマシン 早見表
グラインダーを選ぶ
エレクトロニック (オンデマンド)
プログラムボタンにグラインド時間を設定でき、ボタン一つで一定量をグラインドできます。
新型は途中ポーズや、ポルターフィルターも固定でき、時間を有効的に使えます。
調整などオペレーション時の粉ロスも少なく、お手入れも簡単です。
ドーサータイプ
ドーサー(貯蔵庫)に一旦粉を貯め、レバーを引いて任意の量をポルターフィルターへ移します。
あらかじめ豆を挽いた状態で素早く粉を詰めることができるので、繁忙店にオススメです。
反対に少量での使用には粉ロスも多く、毎日のクリーニングを怠ると残った粉が酸化して、味に影響がでます。
とはいえ、比較的導入しやすいコストが魅力で、人気があります。
ブレードの種類
- コニカルブレード
-
すり鉢(臼)状のブレードで、コーヒー豆をすり潰すようにグラインドします。
・粒度分布(粒度のバラつき)が広く、複雑な味わいを表現。
・低速で回転する為、豆を挽く際の発熱・豆に与えるストレスを抑制。 - フラットブレード
-
向かいあった平面の刃でカットするようにグラインドします。
・粒度分布(粒度のバラつき)が狭く、すっきりとしたクリーンな味わいを表現でき、 コーヒーのフレーバーを引き出しやすい。
・刃が摩耗すると微粉が発生し、フラットの良さが失われるため、早めの交換を推奨。
グラインダー 早見表
マシンの設置のご案内
100Vマシンの設置
100Vマシンはお客様ご自身で設置頂きます。
特別な電源や給排水接続工事は必要無し!壁側平行コンセントに差すだけ!
※平行プラグの変換アダプタはマシンに付属しております。
- 設置時の注意点
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・コンセントは必ず単独配線でご使用ください。
タコ足配線は危険です。
・水濡れに強い場所に設置してください。
・マシンの周囲には一定の空間を開けてください。(熱がこもらないように換気が必要) - 配送について
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・100Vマシンは宅配便にて発送、玄関先でのお渡しです。
運送事故などによる破損がないか、商品お受取時にご確認ください。
もし、破損などがあった場合は、速やかにご連絡ください。
(お届けより日にちが経っている場合は、対応できかねる場合がございます。)
・マシンの空箱は捨てずに保管ください。
故障やメンテナンスの際はお預かり対応となります為、専用箱でお送りいただくのがスムーズです。
200Vマシンの設置
200Vマシンは、給排水管及び専用電源へ接続が必要です。
設置は弊社(または協力業者)サービススタッフが対応させて頂きます。
事前に設置環境等についてのお打ち合わせの上、お見積り、日程調整をさせて頂きます。
※内装工事業者またはお近くの水道配管工事・電気工事の専門業者へご依頼の場合は、商品のみ宅配便にてお届けいたします。
- 事前の準備
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サービススタッフによる設置作業は、マシン⇔給排水配管および電源コンセント間(二次側接続)です。
下記(一次側設備)については、事前の準備をお願いいたします。
1.給排水配管(マシンの給排水接続のための立ち上げ工事)※水道直結式マシンの場合
2.専用電源(マシンの電力に適したコンセント(専用回路)の工事)
3.設置カウンターなど場所の確保
浄水器の取り付け
エスプレッソマシンの設置の際には、浄水器の導入を推奨しております。
- 浄水器を導入する2つの理由
-
・ボイラーのスケール発生を抑制
・エスプレッソのクオリティ向上
コーヒーの約99%は水です。
コーヒー本来の味や香り、美味しさを活かせるかどうかは、まさに水次第です。
※浄水器のカートリッジは、定期的(約1年)な交換が必要です。
マシンメンテナンスについて
マシンのメンテナンスをすることは、コーヒーの味を安定させてくれるだけでなく、マシンの劣化も防ぎます。
マシンに合わせたメンテナンス方法を知っておくことは長く使っていただくためにも欠かせないポイントです。
毎日のお手入れがコーヒーやエスプレッソの味を左右します。
メンテナンスを怠ると、味の低下だけでなく食中毒やマシンの故障にもつながります。
マシン導入前に、それぞれのマシンに合わせた正しいお手入れ方法をご確認ください。
基本的なセルフメンテナンスのポイントなど、詳細は下記ページにてご案内しています。